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『実印』について
カテゴリ:不動産取引についてのイロハ  / 投稿日付:2023/12/14 17:00


皆さまは、『実印』をお持ちでしょうか?
実印は、保険金を受け取る時や、遺産相続を受けたりする時など
必要になる印鑑です。
基本的には、大きい金額が動く時に使われるので
持っていないよという方もいらっしゃるかもしれませんね。


今回のブログでは、不動産取引における実印の登場シーンについて紹介します◎




□実印とは



『実印』とは、市町村役場で印鑑登録されている印鑑になります。

ハンコ屋さん等で世界で一つだけのオリジナルの印鑑を作っただけでは

『実印』にはなりません。


逆に、100均などで購入した三文判でも登録さえできれば

実印となります。(役所によってはNGのケースも!後述します。)


基本的には、実印が求められるシーンでは印鑑証明書の提出が必要になります。

※市町村役場もしくは、マイナンバーカードをお持ちの方はコンビニでも取得できます。

印鑑証明書のイラスト

実印と印鑑証明書をセットで使うことで
「この書類は私本人が押印した書類で間違いありません」
という証明になります。


そこで、簡単に購入できる量産型の印鑑を使用してしまうと、
赤の他人がなりすまして、高額なものを買ったりローンを組んだりすることが
できてしまうのです。
そのため、実印は複雑で読みにくい文字で作られることが多いんですね。


名字だけでなく、フルネームでも出来ますし
結婚・離婚によって名字が変わる可能性が高い女性は
下の名前だけの印鑑でも登録OKです^^




また、認印、実印、銀行印 全て統一することは可能ですが
欠けてしまったり、紛失してしまうと作成し直す必要があります。

1つの印鑑を使いまわすのは、どれがどれだったかな~と
悩むことがなく楽なのですが
その分、印影が流失していることにもなりますし、
それぞれ別に作成されることをお勧めします(@_@)





□不動産取引における実印に役割とは




結論からいうと、賃貸契約でも売買契約でも、指定されない限りは

認印で取引することは可能です。


しかし、住宅ローンを組む場合は、必ず実印が必要になっています。

(売主の場合は、所有権移転登記の際に必要になります。)


つまり、現金で購入する場合は認印でも良いということになりますし

賃貸契約では、必要ないということになります。

(連帯保証人になる場合は、実印が求められます。)


代金を支払う買い手側が、他人になりすます必要性は乏しいですが
勝手に不動産を売却されたり、ローンを組まれるのは
本人も銀行もたまったものじゃありませんから、実印が求められるんですね。


いずれにせよ、インクが消えてしまう可能性があるシャチハタは使用できません。

そもそも、印鑑登録ができないのでご注意ください!!





□まとめ



以上、実印の紹介でした♪
印鑑登録自体はすぐにできますが、
住民票がある役場で登録する必要があります。
また、ハンコ屋さんでオリジナル印鑑を作成するのにも日数がかかるので
今後、不動産を売ったり、住宅ローンを組む可能性がある方は
直前で慌てないように実印を作られることをお勧めします♪

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