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建物構造について紹介!
カテゴリ:不動産取引についてのイロハ  / 投稿日付:2022/12/03 12:04

建物構造には、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造、アルミ造、コンクリートブロック造等が
ありますが
住宅に採用される代表的な構造と言えば、「木造」「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」
があります。
(建物構造とは、建物を支える骨組みのことです。)

今回の記事では、これらの3つの構造について、それぞれメリット・デメリットを
紹介したいと思います。


□それぞれの特徴とは?

①木造(軸組工法)

◎メリット
 ・安価 
 ・調湿性が高い 

 ・断熱性が高い 

◎デメリット
・耐用年数が低い
・シロアリ対策が必要
・防音性が低い

日本の家屋といえば、木造のイメージが強いかと思います。

年々、木造住宅の戸数は減少傾向にありますが、それでも全体でみると

一戸建ての約9割が木造住宅となっています。(2018年住宅土地統計調査による結果)

木は、多湿時は湿気を放出し、乾燥時には吸収するという自然の調湿効果をもっています。
湿度が高い日本の風土には、適した構造と言えるでしょう。
また、単純に素材だけ比較すると鉄の約400倍以上も断熱性に優れているという
データもありました。
ただ、木造アパートについては、お隣さん、上階さんからの音の問題は、
ほかの構造に比べて多くなるでしょう。


②鉄骨造(軽量)
 ◎メリット
 ・耐震性が高い
 ・工場で生産されるため、品質にばらつきが少ない
 ・木造に比べて火災保険が安い

 ◎デメリット
 ・木造に比べて高価
 ・断熱性が低い
 ・結露が発生しやすい
 ・軟弱な地盤の場合は、地盤改良の必要がある

材料費や地盤改良の関係で木造に比べ高価にはなりますが、
大工さんの腕に左右されることなく、一定の品質が保てる安心感はありますよね。


➂鉄筋コンクリート造(RC造)
 ◎メリット
 ・耐久性が高くメンテナンスの頻度も少なくてよい
 ・耐震性、耐火性、気密性、防音性に優れている
 ・鉄骨造に比べて火災保険が安い

 ◎デメリット
 ・鉄骨に比べて高価
 ・軟弱な地盤の場合、地盤改良が必要
 ・結露しやすい
 ・工期が長い
 ・取り扱えるメーカーが少ない

RC造は、「圧縮」に強いコンクリートと、「引っ張り」に強い鉄筋を
組み合わせた、耐震性、耐久性に優れた構造となります。
木造では22年とされる法定耐用年数も、RC造では47年と倍以上です。
一方で、コンクリートと鉄筋で出来ているため重量が増えることで
他の構造に比べると地盤改良の可能性も高くなります。
耐用年数が長いことを考慮するとお子さんの代まで住める家とも言えますが
RC造のリフォームは、容易ではなく、そもそも取り扱える
ハウスメーカー自体少ないことが難点ですね(@_@;)


□どれが一番いいのか

ほんでどれがいっちゃんえぇん。という話ですが
価格で比較すると 木造<鉄骨造<RC造 一般的にはこうですが
木造でも、メーカーによって坪単価にばらつきがありますし
しろあり対策や耐用年数から勘案するメンテナンスコストが一番かかるのも
木造といえるでしょう。

そして、木造は他の構造に比べて耐震性が劣るかもしれませんが
以前の記事でも述べた様に、耐震基準が変わって以来、一戸建ての住宅でも
震度6~7の揺れには耐えられる構造となってきていますし、
木造でも、耐火建築と認定されたら、鉄骨造と同じ価格の火災保険が適用になりますので
これもまた一概には言えないですね。

構造によって性質が異なりますが、その差は仕様によってはカバーできるものもあるんですね。
先ほど木造が戸建の9割を占めるといいましたが、RC造は全体の1%にも届きません。
しかしながら、台風の多い沖縄県では、逆転し約9割がRC造となっているそうです。
その場所の気候風土にもあった住宅を選ぶのも大事ですね。

余談ですが、このブログ作者は、一戸建てなら木造に住みたい派です。笑

 

□まとめ

安いから木造がいい!地震に強いからRCがいい!というストレートな意見もありかと思いますが
それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、自分の理想の暮らしができる構造を
選択されることをオススメします!
今回は、簡単に構造の特徴を説明しましたが、一戸建てや賃貸物件を選ぶときに
皆様参考になると幸いです。


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