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国の定める居住水準とは
カテゴリ:不動産取引についてのイロハ  / 投稿日付:2023/07/06 17:28

建物を購入しよう!建てよう!としたとき
一体どれくらいの広さがいいのかな、疑問に思われたことはありますか。

一戸建ての平均的な広さではなく、それが自分たちの家族構成やライフスタイルに
あった広さかどうか、という点について今回は記事にしたいと思います。



□平均的な一戸当たりの床面積の推移



国交省によると、着工新設住宅の床面積の全国平均は、
令和3年時点で117.4㎡(35.5坪)だそうです。
(借家では46.9㎡、分譲住宅では89.7㎡)

一番古いデータの平成14年では、135.8㎡なので、
建物の床面積は、どんどん縮小傾向にあることがわかります。


ただし、この数字は、ただの平均値になりますので
果たしてそれが自分たちに合った広さなのかは、わからないです。


そこで、床面積を決める、もうひとつの指標として
居住水準」というものがあります。




□居住水準について



居住水準」とは、国民が安定したゆとりある住生活を営むことができるよう
住宅建設五箇年計画で国が定めた目標をいいます。


その目標内で、「最低居住面積水準」「誘導居住面積水準」という2つの
基準を定めています。


「最低居住面積水準」…世帯人数に応じて、健康で文化的な住生活の基本として
           必要不可欠な住宅の面積に関する水準
           簡単に言うと最低これくらいはいるよね、という水準です。

「誘導居住面積水準」…世帯人数に応じて、豊かな住生活の現実の前提として多様な
           ライフスタイルを想定した場合に必要と考えられる住宅の面積に関する水準


これらの基準では、以下の値が水準として定められています。

①最低居住面積水準
 ●単身者:25㎡
 ●2人以上の世帯:10㎡×世帯人数+10㎡


②誘導居住面積水準
【都市居住型】(都心やその周辺の共同住宅住居を想定)
 ●単身者:40㎡
 ●2人以上の世帯:20㎡×世帯人数+15㎡

【一般形】(郊外や都市部以外での戸建て住宅住居を想定)
 ●単身者:55㎡
 ●2人以上の世帯:25㎡×世帯人数+25㎡

※ただし、子供は10歳以上で世帯人数1とします。



徳島県で戸建購入を検討する場合は
この②誘導居住面積水準【一般形】の水準を参考にされると良いかと思います。



□例えば、4人家族の場合


4人家族の場合

【誘導居住面積水準】25㎡×4人+25㎡=125㎡(約37坪)
【最低居住面積水準】10㎡×4人+10㎡=50㎡(約15坪)

となります。
だいぶ差がありますね笑


あくまで基準ですので、絶対にこうでなくては、というわけではありません。
国はこれを最低限度の広さ基準、或いはゆとりのある暮らしの基準だと定めていますが
それは、人によって様々でしょう。


しかし、居宅には、浴室やトイレなど絶対に必要なスペースもありますので、
4人家族の場合、お子さんが小さいうちは最低居住面積水準でもいけなくないけど、
それぞれの部屋が必要になると窮屈かな、という感じがしました。

一方で37坪あれば、3部屋+客間、シューズクローゼット、趣味室など
プラスαで空間が作れる広さになるので、かなりゆとりのある暮らしができる水準だとも思いました。
私の所見ではありますが。



□まとめ



以上延べ床面積の水準についてのお話でした。
単純に家族の人数や居室数だけでなく
家族は○人だけどしょっちゅう来客があるのでもう一部屋ほしい

たちまちは、夫婦だけだけど3人子供が欲しい等
それぞれのライフスタイルも踏まえて
延べ床面積を考える必要がありますね。

これから、建物を購入或いは建築される方は、参考にしてみてくださいね♪





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